【Cocco】

沖縄出身アーティスト紹介。今回は、シンガーソングライター「Cocco」さんです。公式Youtube動画をご覧頂きながらご紹介致します。

1997年メジャーデビュー。筆者が彼女の曲を初めて聴いたのは2ndシングル「強く儚い者たち」だ。
非常に惹きつけられる曲であり、歌詞が非常に独特で、当時何度も曲を繰り返し聴いたものだ。

Wikipediaによると、彼女の歌手としてデビューした動機は「復讐心」。もともと「バレエダンサー」になるため、いくつもオーディションを受けていたが不合格。あるオーディションをきっかけに歌手としてスカウトされるが、バレエのオーディションで落とした連中を「見返してやる」という動機で歌手となることを決意したという非常に個性的な性格の持ち主である。

彼女が作詞する内容は、自傷的な部分が強いのだが、ただの危うさだけでなく、どこかに優しさや力強さを感じさせる不思議な感覚になる。初期のミュージックビデオでの彼女の表情やしぐさなども表現者として芸術性の高いものを感じる。
また、彼女が注目されてきた時に、B’zの稲葉さんがとあるインタビューで「最近聴いている曲は?」に対し彼女の名をあげたのをうっすら記憶している。

しかし、あまりの感受性の強さゆえか精神的に音楽活動が困難となり、2001年に活動を休止している。
印象的だったのが音楽番組「ミュージックステーション」で活動休止最後の出演の際、リアルタイムで見ていたのだが、彼女が歌い終わった直後、走り去る光景に筆者は胸を打たれた。そしてフレームが切り替わり、サブMCの女性が涙ぐんでいるのを見た時、彼女がどれだけ人の心を揺さぶる力があるのかということを認識できた瞬間であった。

その後、様々な葛藤を乗り越え、2006年には活動を再開している。

実は彼女は、音楽だけでなく、女優・絵本作家・エッセイスト・小説家として幅広く活動している。

2019年現在は、年齢や経験を重ねることで、上のミュージックビデオのように笑顔にあふれ、包み込むような優しさを表現できるアーティストへと変貌を遂げた。デビュー当時の苦悩や絶望感で自分を傷つけるような歌い手だったとはとても感じられない。

彼女の魅力を端的に語るには無理がある。これを読んで気になった方はご自身で彼女を調べてみたらどうだろうか。

【Cocco 公式サイト】
http://www.cocco.co.jp/

【Cocco 公式SNS】